ふれられて育った子供は、好奇心旺盛で自己肯定が出来、ストレスに強い人に成長する。

これはこのコラムは見てくださる方々でしたら1度は耳にしたことが有る内容だと思います。

正確にはまだまだ色々な効果はありますが!

 

では、今日は逆に「ふれられる事なく育ったら」どう人格に影響するのか。

 

例えば、虐待を受けた子供。

虐待を受けた子供は皮膚感覚を正常に感じられないという報告がされています。

親から愛情のある抱っこやスキンシップを体験してこなかったことにより、他者にふれられる事が苦痛、恐怖に結びついてしまうのです。

同じようにふれられても、安心したり、気持ちよく感じたりする事が出来ないのです。

 

通常の子供は親にふれられる事で分泌されると言われている「愛情ホルモン・絆ホルモン」と言われているオキシトシンが分泌されるのに対し、

虐待を受けた子供はオキシトシンが分泌されません・・・・。

 

そして、それは大人になっても続いてしまいます。

その結果、人との親密な人間関係を築く事が難しくなってしまうのです。

 

更には、オキシトシン分泌が少ない人は、自殺率が高い事もわかっています。

オキシトシン量が少ない事から、人との緊密な関係を築くのが難しく、孤独感を常に感じ、幸福感が育たないのです。

 

なんだか、想像すると悲しくなるような内容ですが、それだけ、未来の子供達の人格を形成するのに直結してくる事が「ふれ合い」なのだと再確認できますよね。

 

何も、親のふれ合いだけが全てではありません、家庭環境はそれぞれ、では、このような大人を作らない為に今、私達にできる事。

それは「地域でのふれ合い」なのではないかなと思います。

 

隣人に無関心な時代と言われていますが、ふれ合いを広めていける人が増える事で「孤独な子供」を減らしていければ未来が少し変わると思います。