独り暮しの高齢者が増えています。
独りで暮らしていると、下手をしたら1週間位、誰とも話をしないとききます。
女性の場合は伴侶が亡くなっても家族・親族との連絡を取り続けるので会話はする方が男性に比べたら多いです。
男性の場合は親族に自ら連絡をすることをほとんどしないそうです。
国立社会保障・人口問題研究所の調べによると、男性は6人に1人は2週間に1回以下しか話をしていないと言う結果を発表しています。
「ふれ合い」とは真逆の位置にある「孤独」とはなんでしょう‥・
孤独とは孤独感を覚えること。
昔、人類が一人では生きられなかった時の感覚なのだそうです。
一人でいると死ぬぞ!と心の痛みとして緊急通報が鳴ることが、孤独感なのだそうです。
孤独が体を蝕むメカニズムとは、この緊急通報にあります。
緊急通報自体が体にダメージを与える。
ダメージが与えられると、火災報知器が誤作動をしているのと同じ状態でスプリンクラーが作動し警報がなり続けている状態です。
すると、あまりにうるさいために、他の事ができない状態。つまり処理能力が落ちます。自己制御機能・自己調整機能が低下します。
免疫力の低下や社会性・規律が低下することにより、病気や怪我の確率もあがってしまいます。
更に、脳は緊急避難的な行動をとりだします。
例えば食料等が今後充分に得られない。いつ死んでもいい準備をせよ、と考え短期的に体が欲するものを得ようとし、暴飲・暴食、運動不足、睡眠過剰などを誘発します。
そして、これらが長期的に続くと健康を損ねてしまいます‥・・
最後は体の器官のレベルで、緊急臨戦体制に入り、すぐにアクセルを踏み込む、あるいは逆にブレーキを踏めるように準備をしだします、
車でいえばローギアのまま急加速、急停止を繰り返すような運転ですね、これにより、血管や臓器には短期的に過大な負荷をかけるような命令が数多く出され結果、細胞が傷つきやすくなります。
孤独感という名のサイレンが体に鳴り続けることにより、自己制御機能・自己調整機能が低下し過剰な甘やかしを許容することなり、更に細胞を酷使することにより健康を損ねてしまうのです。
健康寿命を延ばす為には、地域の孤独な高齢者を減らすふれ合う場を増やす事ではないでしょうか。