人と人の「良い関係づくり」に関与するオキシトシン。
では!犬と飼い主の間でも同様の作用はあるの?
その疑問に2015年4月麻布大学獣医学部伴侶動物学研究室による「人と犬の絆、オキシトシンとの関係性」に関する実験結果が雑誌に掲載され、愛犬家の間でも大きな注目を浴びていました。
私の周りには犬家さんが沢山いるので気になり読んでみました。
家庭犬30頭と飼い主を対象にした実験をし、30分間の交流した後に採尿。
その結果、犬と人とがよく見つめ合っていたグループでは、犬も人も幸せホルモン「オキシトシン」の尿中濃度が上昇していることが認められたそうです。
このことから、犬と人とが見つめ合うことが、「絆」という目に見えないつながりを作り上げる重要なカギとなっていることが分ってきました!
更に
2012年にはロンドン大学ゴールドスミス校の研究者らが『journal Animal Cognition』誌に、犬は人間の感情に深く同調し、悲しみを共有しようとする能力があることを発表しています。
こちらの研究では、さまざまな犬種18匹を、飼い主のいる部屋と、全く知らない人がいる部屋に招き入れ、部屋にいる人々に、突然悲しみながら泣いたり叫んだりするよう指示しました。
その結果、15匹の犬は自分が夢中になってやっていることをやめてでも、人間に寄り添い、彼らに触れる行動をとったそうです!!
飼い主でなくても誰かが泣くと、ほとんどの犬が静かに近づいて従順に癒しを与えるような行動を示したといいます。「飼い主でなくても」と言うのが凄い事ですよね!
それをみたロンドン大学の研究者らは、「これらの犬の行動は、人間が成長するにしたがって得る、社会的な精神の成熟と似ており、犬は小さな子どもと同じくらい社会的な意識をもっているといえる」とコメントしているそうです。
人を癒すのは人だけではありません。
人と動物との仲をより大切にしていきたいですよね(^-^)